スターバックスのブロックチェーン活用について
先日不動産業界でのブロックチェーンの活用についてご紹介しましたが、他にどのような業界や用途でブロックチェーンが使われているのか、今回はスターバックスでの事例をご紹介いたします。
先日以下のような記事がありました
スターバックスでは、コーヒー生産地への支援を積極的に行っておりフェアトレードといったや倫理的な調達の仕組みに力をいれています。
https://www.starbucks.co.jp/responsibility/ethicalsourcing/support.html
そのなかで
労働環境の改善、児童労働の規制をはじめ、土壌侵食や汚染防止などの生物多様性の保全に対する取り組みを含めた包括的かつ測定可能な基準になる
C.A.F.E. (Coffee And Farmer Equity) プラクティス
という購買ガイドラインの指針を持っています。
【必須条件】として
品質基準
サプライヤーから導入する全てのコーヒー豆はスターバックスの高品質基準を満たしている必要があります
経済的な透明性
サプライヤーは、全ての支払いに関する証明書を提出する必要性があります。
【第三者機関による評価】として
社会的責任
サプライヤーは人道的な労働条件や十分な生活環境を保証するなどの社会的責任を遂行する必要があります。
環境面でのリーダーシップ
コーヒーの栽培や加工では廃棄物管理や水・エネルギーの削減、農薬使用量の低減などの手段を講じる必要があります。
上記の【必須条件】と【第三者機関による評価】を満たすことによって
【責任をもって栽培され倫理的に調達されたコーヒー】
であると定義しています。
スターバックスHP 倫理的な調達 C.A.F.E.プラクティス より
https://www.starbucks.co.jp/responsibility/ethicalsourcing/cafe_practice.html
今までもこのような取り組みをおこなってきましたが、より倫理的な調達を行うために、自社製品で利用するコーヒー豆の生産地の農家から流通経路や全ての過程を辿るブロックチェーンベースのシステムを導入することで、透明性向上や農家の経済的機会を提供することを目指すとしています。
ブロックチェーンを活用することにより、以下の情報の透明性が増すと考えられます。
農家
スターバックスが定める基準に即したコーヒーを生産
↓
輸送状況
真正性をもって工場へ配送
↓
工場
コーヒーの処理、袋つめ
↓
流通
品質保証ルールにのっとり配送
↓
販売店
今までの過程がわかる状態で到着
↓
顧客
農場からカップに注がれるまでの保証やその豆の原産地、およびその他の品質の詳細が確認できる
このように一連の流れの情報を取得管理ができるようになり、真正性を保つことが出来るといえます。
このような取り組みを通して、スターバックスではコーヒー生産地へ長期的に支援を行っていると考えると応援したくなりますね。