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キャッシュレスとキャッシュレス化が進むとどうなるか③

前回に引き続きキャッシュレスについてまとめてみたいと思います。

キャッシュレスとキャッシュレス化が進むとどうなるか②

今回は、キャッシュレスが進むとどういったことが出来るのか?という観点でまとめて行きたいと思います。

 

①店舗の場合

中国で新しいコーヒーチェーンとして存在感を増してきているラッキンコーヒーというチェーン店があります。

テクノロジーの活用をカギに急成長を続けており、2018年1月に1号店のオープンしてから2018年末に2000店舗にまで拡大しています。

特徴としては店舗では決済を全く行わないということで、アプリで注文&決済 店舗では受取るだけ。

自社独自のデリバリー体制を構築してデリバリーにも対応しています。

来店前にアプリで注文を済ませ受け取るだけなので、レジや決済を行うカウンターもなく、レジの行列に並ぶ必要がありません。

 

レジやカウンターを不要とし、ピックアップやデリバリーに対応することにより店舗面積を有効に活用することができるとともに、

注文やレジの対応の必要がないので、スタッフはコーヒーを淹れることに集中することができる。

ピックアップがメインなので場所にとらわれず、狭い店舗面積でも最大の利益を得られるような仕組みを作りあげています。

 

また、決済でアプリを利用するために、クーポン戦略が立てやすく、ユーザー拡大のためのキャンペーンを行うことがやりやすくなっています。

店舗面積やレジ対応が不要になることに店舗の固定費を削減するとともに、削減した分の費用をコーヒー豆のより良いものを利用することにより質の面でもよいものを提供できるということも強みになっていると考えられます。

 

中国ではこのような、オンラインとオフラインを融合したような形態をOMO (Online Merger Offline)と呼ばれており、
利用者が、事業者の都合に関わらず オンライン でもオフラインでも「自身の ニーズ に合わせて」手段を選ぶことができるように発展が進んでいます。

 

②OMOの事例

OMOの事例としてアリババの運営する「盒馬鮮生」(フーマフレッシュ)があります。

従来の店舗だと小売りの店舗にきて買い物をしてもらうという形が主流かと思います。

フーマフレッシュの場合、店舗を【倉庫】【ショールーム】【小売店】という機能を持たせています。

実体店を店舗としてだけでなく、配送拠点としても利用し、実体店からは半径3km以内の家庭に最短30分配送で届けることにより、店舗での売上だけでなく、アプリ経由の売上を拡大し、従来のスーパーより3倍以上の売上を上げることに成功しています。

店舗でも持ち帰りではなく、顧客に宅配ECを利用するよう促す施策を取っており、アプリ登録へ促し店舗に来なくても注文や配達がされることの利便性を理解してもらいアプリ経由での注文を増やす施策も行っています。

休日や時間のある時は、店舗にいき商品を確認しながら買い物を行うことにより質を感じてもらい、平日は会社からの帰りにアプリで注文、家に着いたら商品が届くというサイクルを回すことが出来ます。

このような生活スタイルを魅力に感じてか、配送地域はマンションの価格がその地域外のマンションに比べると1平米あたり2000元の価値の上昇が見込めるといわれている。

 

③キャッシュレスだからできること

(やや強引ですが)最近増えてきている各種シェアリングサービスもキャッシュレスだからこそできる事も多いと思います。

アプリで場所を探す

アプリ上で決済をする

借りる

返す&決済

 

という流れはすべて無人で行われ、人の手を介さず運用を行うことが出来ます。

これが決済を現金で行われなければいけないとすると、運用が難しくなるだけでなく、コストも合わずビジネスとしても難しくなってくるかと思います。

 

キャッシュレスにすることにより、IOTのサービスの導入のハードルが下がることにより新しいビジネスが生まれてくる土台になると思います。

 

次回は、お金という概念が変わっていくのではないか。

ということをまとめていきたいと思います。


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