仮想通貨・暗号資産の会計・税務に関する情報をお伝えします

マイニングで仮想通貨を取得した場合の収支計算について

今年に入って仮想通貨の価格が戻ってきたこともあり、マイニングで仮想通貨を取得した。というお話を聞く機会が増えてきました。

ここでは、マイニングで仮想通貨を取得された方の収支の計算方法についてまとめて行きたいと思います。

 

基本的には国税庁が発表しているに【仮想通貨に関する税務上の取扱いについて】に準拠する形になりますが、

マイニングにより仮想通貨を取得した場合、その所得は課税対象となります。
取得金額は総収入金額に算入され、要した経費は必要経費に算入されます。

なお、取得価額はマイニングにより取得した時点での時価となります。

 

上記を、クリプトリンクの収支計算ソフトを利用して考え方についてご説明します。

 

①マイニングにて取得した通貨の取得価額は、取得した時点での時価になる。

例えば、2019年8月27日6:00にマイニングの報酬として、0.1BTCを受け取った場合は、

2019年8月27日6:00のレート 1,091,511円

を基準に取得価額を設定する必要があります。

この場合0.1BTCなので、109151.1円が取得価額となります。

クリプトリンク上だと日時を設定すると自動でレートにより計算が行われます。

 

②マイニングにて仮想通貨を取得した場合、取得時に損益が発生する。

上記の例の場合、

2019年8月27日6:00のレート1,091,511円にて、0.1BTCをマイニングで取得

したことになりますので、0.1BTC分の109151円が収益として計上されます。

収支計算の報告書では以下のようになります。

クリプトリンク上では、マイニングの収益はその他の収益として登録されます。

 

収支計算上での注意点

取引所によっては、取得データにマイニングでの取得の情報が記載されておらず、単純に預入されたという情報しか取得できない場合があります。

その場合には、クリプトリンクでの個別明細の修正方法を参考に明細を修正して計算を行ってみてください。

 

取得時のレートを調べるのは大変ですので、ぜひ収支計算のシステムを利用して収支の計算を行っていただければと思います。


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