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スポーツ特化のギフティングサービス エンゲート

本日、日本ブロックチェーン協会主催の勉強会に参加してきましたの、エンゲートさんのお話聞いてきたので少しご紹介したいとお思います。

 

スポーツ特化のギフティングサービス 【エンゲート】

https://engate.co.jp/

資金面で夢や才能をあきらめているアスリートを支援するためのファンがスポーツチームや選手にギフティング(投げ銭)するサービスを提供しています。

日本のスポーツの業界は、才能があるけど、資金がなくてとても苦労している方が多く、

同社の起点としても、10年前の高校の時の親友であるセーリングの北京五輪代表 石橋顕選手が出場のための資金集めに悪戦苦闘。同級生みんなでTシャツ購入し、なんとか遠征費用を捻出したという経緯があるそうです。

 

また、プロスポーツチームであっても、海外のチームに比べて収益性が悪く売り上げ規模が小さく、人員面でも苦労をするケースが多いようです。

例えば近い時期にスタートしたJリーグとプレミアリーグを比べても、

1996年 Jリーグ 約480憶円 プレミアリーグ 約830憶円 約1.7倍

2017年 Jリーグ 約1100億円 プレミアリーグ 約6500億円 約5.9倍

と、市場規模の差が大きくなっている状況です。

プレミアリーグでは、入場料、放映権、商業収入がそれぞれ30%毎とバランスよく獲得できている反面

Jリーグでは、スポンサーフィーによるところが大きくなっている状態で、その他の収益性が低い状況です。

収益性についてはすぐに改善することは難しいとは思いますが、

近年では、タイから、チャナティップ・ソングラシン(北海道コンサドーレ札幌)、ティーラシル・ダンダ(元サンフレッチェ広島)などの有力な選手がJリーグに移籍し、その影響から、タイでのJリーグの認知度、興味率が上昇しています。

このように国内のみならずアジア圏に向けて認知度の向上が図れることにより、Jリーグ自体の収益性の改善も図れるかもしれません。

 

ここで、エンゲートのサービスになりますが、前払い型のギフティング(投げ銭)サービスがどのようにかかわってくるかというと、

投げ銭の対象になるのは、チーム、所属選手。

投げ銭をすることにより、チーム、選手にそれぞれ一定の手数料が除かれた形で資金が渡される形になります。

チームによっては個人には投げ銭ができず、チームのみということもあり、そのようなチームは、若手の育成に投げ銭で獲得した資金を投下する等、後進の育成にも活用している事例もあるようです。

スポーツファン特にスタジアムに応援に行くような層は収入が1500~2000万円を超えてくる富裕層が多くおり、そう考えると投げ銭サービスとの相性もよいのかと思います。

 

エンゲートでは、NEMのブロックチェーンを利用しており、投げ銭を行った履歴をチーム、選手、ファンとの結びつきを示すものとして、ブロックチェーンに記録されています。

今まではどのファンが、どの人のファンなのかデータとして持っていなかったが、このようなサービスを利用し、このようなデータを活用することにより、投げ銭を行ったユーザーに対して選手とのコミュニケーションを図る場を提供できるなど、コミュニケーションの深化が図れるようになるとしています。

 

今まで日本のスポーツはスポンサーに依存するケースが多かったがこのような、個人から支援がされるという新しい資金の獲得方法が確立することにより、スポーツに係る人たちが資金に困ることが少しでも減っていくといいなと思います。


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